2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「真珠又は真珠製品の取引禁止等に関する件違反被告事件」について、大赦があったとして最高裁で原判決を破棄して被告人を免訴した事案(最判昭和27年6月11日裁判集刑65号159頁) #真珠

真珠貝業者が、海底を整理して真珠貝の附着に適するように、石およびかわらを投置した放養場に養殖のために真珠貝を放養した場合、同貝は養殖業者の所有に属するのであり、他人が領得したときは、窃盗罪を構成するとした事案(大判昭和1年12月25日刑集5巻603号) #真珠

従業員が、南洋真珠の販売で売れ残りが出たことと取引先の倒産による未回収金の発生につき営業統括部長として責任を問われ降格されたことは適法で、その後業務に熱心に取り組まないこと等は解雇事由に該当するとして解雇を有効とした事案(東京地決平成11年9月1日労経速報1737号6頁) #真珠

真珠腫性中耳炎の患者の死亡につき、医師の説明義務違反及び経過観察義務違反の過失がなければ、本件死亡日における死亡を回避できた高度の蓋然性があったと認められたとして賠償を認めた事案(横浜地判平成19年3月22日判タ1252号313頁) #真珠

解離性脳動脈瘤につき、脳血管撮影では、内腔狭窄と拡張が不規則に連続し、あたかも真珠を糸でつないだように見えることから、“pearl and string sign”と呼ばれる所見を呈するとした事案(岡山地判平成21年1月20日判タ1297号241頁) #真珠

ダイヤルQ2の回線を利用したいわゆるアダルト番組について、わいせつな音声を記憶させた録音再生機はわいせつ物に当たるとし、わいせつ物公然陳列罪の成立が認められた事案(大阪地判平成3年12月2日判時1411号128頁) #録音

会話の相手方の同意を得ないで会話を録音したテープの証拠能力が認められた事案(最判平成12年7月12日刑集54巻6号513頁) #録音

XがY1の口述を聴取・録音してそれを基に原稿を執筆し、Y1がXの執筆した原稿を確認して表現を確定するという過程を経て作成されたX書籍は、XとY1の共同著作物であるとした事案(東京地判平成20年2月15日) #録音

名誉毀損による損害賠償等請求訴訟において証拠として提出された音声データが削除等の加工をされたものと認められ,録音がないことを理由に録音されたもの以外の発言等がなかったとは認められないとされた事案(東京高判平成21年3月27日判タ1308号283頁) #録音

原告が弁論の再開を申し立てたのに対し、原告は、民事訴訟規則77条に違反して口頭弁論の手続を無断で録音した形跡があり、適切な訴訟活動を期待できないとして、弁論が再開されなかった事案(広島地判平成22年4月22日金判1346号59頁) #録音 原告には弁護士がついています

捜査機関がアジトの1階上を賃貸していたところ、犯人がアジトのベランダで電話をしていたので、それを録音したという場合について、これは、通信傍受に関する法律の傍受には該当せず、録音を内容とする証拠の証拠能力が肯定された事案(東京高判平成22年12月8日東高時報61巻317頁) #録音

取材の際の録音テープは、公共の利害に関する内容、取材の手段の相当性、取材源の開示拒否、反訳の正確性確認方法が他にあり得るなどの事情の下では文書提出命令の除外文書に該当する(大阪高決平成23年1月20日判時2113号107頁) #録音

特定の録音録画機器の製造業者等が私的録音録画補償金を払わない場合、態様によっては損害賠償義務を負うが、アナログチューナーを搭載しないDVD録画機器は、アナログデジタル変換が行われないので特定機器に該当しないとされた事案(知財高判平成23年12月22日判時2145号75頁) #録音

被告人が共犯者と共謀して、千葉県警察等の公記号を表示するなどして、真正の警察手帳を偽造しインターネット・オークションに売り出した事案につき、買主により悪用される蓋然性を認識していたとして行使の目的が認められた事案(東京地判平成14年2月8日判時1821号160頁) #オークション

国内のアンティーク磁器の移動中の破損事故の責任につき、賠償額は国内オークション価格ではなく、「美術鑑定保険評価書」及び第三者たる古美術商の鑑定を参考に、目的物到達地での価額によって決せられるべきであるとした事案(東京地判平成17年7月29日判タ1228号262頁) #オークション

児童ポルノをインターネット・オークションの落札者にあてて外国から郵送した行為が,「不特定の者に提供する目的で」外国から輸出したものといえるとされた事案(最判平成20年3月4日刑集62巻3号85頁) #オークション

ネットオークションで購入した中古車につき,メーターが巻戻され、走行距離が8分の1に表示されたことが瑕疵として売り主に賠償責任を認められた事案(大阪地判平成20年6月10日判タ1290号176頁)(再掲) #オークション

オークション詐欺にあった被害者が、オークションサービス提供業者を訴えたものの、オークションシステムに瑕疵があったとは認められない等として請求を棄却した事案(名古屋高判平成20年11月11日自保1840号160頁) #オークション

香港で開催されるオークションの出品物である美術品の写真等を日本国内向けのパンフレットやウェブサイト等に掲載する行為につき、オークション開催地の法律によれば適法との主張を排し、日本法を準拠法とし損害賠償請求を認容した事案(東京地判平成21年11月26日)(再掲) #オークション

握手権偽造につき有価証券偽造罪に問われた事案につき、弁護人は、有価証券は金銭的価値を化体したものであるところ、財産的価値がないといって争ったが、オークション等で売買されている事等からこの弁解が排斥され、有罪とされた事案(東京地判平成22年8月25日) #オークション

プレイステーション関係者が職務発明対価請求をした事案で、ドラクエ等の例を認定した上、会社がソフトウェア戦略に重点を置き、魅力的なソフトウェアを取りそろえたことや、先行技術が発明の前提となったこと等を指摘し、会社の貢献度を97%とした事案(知財高判平成22年8月19日) #ドラクエ

ファミリーコンピュータ用ゲームソフトウェア「ドラゴンクエスト2」を実行して表示される映像画面の掲載及び当該画面を掲載した雑誌の発売の禁止を求める仮処分申請が認められた事案(東京地判昭和62年2月24日判時1222号134頁)(再掲) #ドラクエ

「マジカルウエスト」と「マジカルクエスト」の商標類似につき、ドラゴンクエストシリーズは広く知れ渡っているが、クエストが探索という意味だと理解される状況になっていないとして、類似商標とした事案(知財高判平成18年5月10日) #ドラクエ

原告代理人が総選挙の立候補届けの際、くじ札に「月よりの使者正義の味方月光仮面」と記載して受付事務を遅滞させた等として、親選挙の無効争訟係属中に補欠選挙があったが、親選挙が無効とされることはないから問題はないとした事案(大阪高判平成3年4月11日判タ780号158頁) #正義の味方

被告人は、反省の態度が見られないと指摘されるや、証拠のあら探しをはじめ、「被害者、弱者、正義の味方面した検察官と刑事達は許せません。」などと記載された文書を作成し、警察署に送付する等の態度を見せている等とし被告人に死刑を言渡した事案(福岡地判平成18年11月13日) #正義の味方

会社の台湾研修旅行に参加した従業員らが旅行の帰途、航空機事故により死亡したことにつき、旅行の主な目的は観光・慰安で、研修は付随的目的であり、参加者が3万円の自己負担金を支払い、参加も任意だったとして業務遂行性を否定した事案(岐阜地判平成13年11月1日労判818号17頁) #研修

ピアノの調整、調律などの技術を学ぶ「研修生」契約は労働契約の不可欠の要素である賃金に関する合意がなく労働契約とはいえないとして、研修生からピアノ販売会社に対してなされた賃金支払請求が棄却された事案(東京地判平成14年12月25日労経速報1838号3頁) #研修

私立高校教諭に対し、10年以上にわたり授業ほか一切の校務分掌をさせず、職員室から隔離し、自宅研修を命じるなどした校長らの行為が、産休を取得し、組合活動等に熱心な右教諭に対する嫌がらせで、不当労働行為に当たるとされた事案(東京地判平成4年6月11日判時1430号125頁) #研修

ボストンでの語学研修講座参加者が寮のベッドから転落して負傷したとして安全配慮義務違反で企画者を訴えた事案で、免責特約は債務不履行責任を免除するとは解されないし、免除するものなら公序良俗違反だとして債務不履行を認めた事案(東京地判平成12年1月28日判タ1034号160頁) #研修

内定者研修は、内定者の任意の同意に基づいて実施されるべきもので、いったんこれに同意した内定者が学業への支障などといった合理的な理由に基づき研修への参加を取りやめる旨申し出た場合には、使用者は研修を免除する信義則上の義務を負う(東京地判平成17年1月28日労判890号5頁) #研修