2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

滅びの呪文により空中を浮遊する王国から突き落とされ、被害者が死の恐怖による極度の精神的苦痛を被ったことに対する慰謝料は50万円とする(東京地判昭和61年9月16日判タ618号38頁)。滅びの呪文の放った光により被害者が失明した場合、別途増額を考慮する。 #大嘘損害賠償額算定基準

両親を豚に変えられたことに対する子どもの精神的苦痛は、変身期間が短期間である限りにおいて、両親本人に対する慰謝料が支払われればそれによって慰謝されると考えられ、両親本人に対する慰謝料に加えて子どもに対する別個の慰謝料は認めない。 #大嘘損害賠償額算定基準

本書において可動式の城は、過失相殺に関する限り、大型車両として扱い、建築物としては扱わない(平成9年3月31日建設省住指発第170号「トレーラーハウスの建築基準法上の取扱いについて」参照) #大嘘損害賠償額算定基準

飛べるか否かに関わらず豚本人に賠償請求権は認められないが、死亡ないし重傷の場合には、「飼い主」は主観的感情の侵害に止まらず、社会通念上合理的な一般人の被る損害を被ったとして慰謝料を請求できる(名古屋高判平成20年9月30日交民集41巻5号1186頁)。 #大嘘損害賠償額算定基準

シシ神業に従事する個人事業主の収入は不明であり、実際のところ無収入であると強く疑われる上、シシ神業以外への就労意欲もないことに鑑みると、男性労働者・学歴計・全年齢平均賃金額を用いて逸失利益を認定することは適切ではなく、傷害慰謝料の増額事由として考慮する。 #大嘘損害賠償額算定基準

「コンクリートロードはやめた方がいいぜ」という発言によって毀損された名誉感情に対する慰謝料については、当該場面を撮影した映像が、何度も全国放映され、相当程度の視聴率を獲得していることによる増額を考慮する。 #大嘘損害賠償額算定基準

自営業者の休業期間における逸失利益については、所得税申告書記載の収入を基礎とすべきであるが、個人で宅配事業を行っている女子が申告書を提出していない場合には、女性労働者・学歴計・全年齢平均賃金額を基礎として用いる。 #大嘘損害賠償額算定基準

本書の過失相殺基準はあくまでも道路交通法の規定を遵守すべき車両間同士の事故についてのものであるから、道路交通法2条1項8の「車両」にすら含まれない、バスに化けた化け猫が関与する事故については、本書の過失相殺基準は適用されない。 #大嘘損害賠償額算定基準

取り調べ中に検察官に対し、六法全書等三冊を胸部及び腹部に投げ付けて暴行を加え、事務官を手拳や鉄パイプ製椅子で殴打する等して公務執行妨害を理由として有罪とされた事案(大津地判昭和60年5月14日税務訴訟資料(1〜249号)148号696頁) #六法全書 六法全書は凶器

好訴妄想を主症状とする精神病患者が、法の力によって入院先からの解放を図るほかないとして六法全書を購入して研究し、人身保護請求をなした事案で、患者の即時釈放を命じた事案(釧路地網走支判昭和45年8月18日民集25巻3号447頁、最判昭和46年5月25日同435頁で破棄) #六法全書

催告書を原告が作成したかが問題となった事案において、新聞記者が数時間程度の期間内で、六法全書と著作権法関係の本を参考にして、本件催告書とほぼ同一の内容の草案を作成できるとは到底考え難いとして、これを原告の著作ではないとした事案(知財高判平成21年9月16日) #六法全書

【法学枕詞】 にわかに → 措信できない

【法学枕詞】 優に → 認定することができる

【法学枕詞】 畢竟 → 独自の見解に過ぎない

語呂合わせ「ユカしびれてみたい」は、古語「ゆかし」とその現代語訳「見たい」を一体的に連想させようとするものであるところ、ごく平凡で、ありふれたものであり、筆者の個性を発揮した創作的表現といえず著作物性を否定した事案(東京地判平成11年1月29日判タ994号249頁) #ゆかし

古式ゆかしい京都の風情が随所にちりばめられている等とのコメントを付して映画の映像の一部を撮影し、週刊誌に写真記事を掲載した行為は映画の複製権を侵害する等として、損害賠償を認めた事案(東京地判平成13年11月8日) #ゆかし

手に錫杖と宝珠を持ち、僧形をした地蔵の立像で、付帯設備として賽銭箱などが配置され、大きく卍の紋がつけられている地蔵像の敷地として、市が各町会に対し、市有地を無償貸与した行為は政教分離原則に反するものではないとした事案(大阪地判昭和61年5月30日判時1238号65頁) #卍

タクシー会社において少数派組合が営業車を卍状に並べたため就労できなかったとして、多数派組合の組合員が給料を求めた事案につき、ストライキが使用者の帰責事由とはいえず多数派組合の組合員らは賃金を請求することはできないとされた事案(大阪地判平成1年5月15日判タ723号212頁) #卍

旧約聖書の教えを集約したモーゼの十戒に安息日をおぼえてこれを聖とすべしとするの戒めがあるとしても、公立小学校における日曜参観授業の実施が校長の裁量権の範囲内であつて、欠席した児童を欠席扱いにしたことに違法はないとした事案(東京地判昭和61年3月20日判時1185号67頁) #聖書

受領した小包に聖書とともにコカインが入っていた事案において、被告人はコカインを取り出さず玄関先でロウソクに灯をともしたまま佇んでいたのであり、聖書等が届いたことに感動して祈りをしようとしていたとの可能性も否定できないとして犯意を否定した事案(東京地判平成14年7月19日) #聖書

エリア51と言う施設のエリアは聖書の預言者エリアから来ており聖書を書かせたのはUFOの人々等というメールを送信し失踪した国家公務員につき、同人は精神異常だったとして懲戒免職処分が無効とされた事案(国・気象衛星センター事件・大阪地判平成21年5月25日労判991号101頁) #聖書

証拠申請につき、立証趣旨が暗黙のうちに訴訟関係人のすべてに了解されている場合、裁判所としては改めて立証趣旨を尋ねなくてもよいとした事案(仙台高秋田支判昭和31年10月16日特報3巻21号993頁) #立証趣旨

控訴審において裁判所があらかじめ被告人に証人の氏名及び立証趣旨を知る機会を与えず、職権で証人を採用して公判期日外で尋問することは、検察官及び弁護人が立会い、異議がなくとも許されない(最判昭和43年6月25日刑集22巻6号552頁) #立証趣旨

原則として立証趣旨の拘束力を否定し、情状立証のための証拠を元に有罪を認定しても差し支えないとした事案(東京高判昭和27年11月15日高刑集5巻12号2201頁) #立証趣旨

転出済みの書記官の印鑑を利用して立証趣旨を書き改めることは違法で、公判調書としての効力を有しないが、弁護人も異議なくこれに応じており、被告人の防禦に支障を来したとはいえないからいまだ判決に影響を及ぼさないとした事案(東京高判平成3年3月12日速報集(平3)号30頁) #立証趣旨

犯人性に争いのある殺人事件につき、被告人がかつての同僚に対し種々の嫌がらせをしていた状況等を立証趣旨とする尋問を、弊害の方が大きい悪性格立証として不許可とした事案(和歌山地判平成13年10月10日判タ1122号132頁) #立証趣旨

英語レッスンに来た女子高生に、TOEFLの好成績を得るには下着を脱いで着替えることが必要と言葉巧みに説きわいせつ行為に及んだとして準強制わいせつ罪とした事案(東京高判平成15年9月29日東高判決時報54巻1〜12号67頁)

家屋の所有者が、第三者に同家屋を売却した後、同家屋を居住者に売却する契約を結んだ場合、当該新契約は、当初の契約を任意に解消可能なことが前提であり、所有者は、手付倍返しまでして当初の契約を解消する義務を負わないとした事案(東京判昭和39年11月26日判タ172号198頁) #倍返し

競落物件転売後、登記官吏の過失が原因で競落許可決定が取消された場合、国は競落人に賠償義務があるが、競落人が転売先に対して手付倍返しをしたとしても、それは通常生ずべき損害とはいえないので国に賠償義務はないとした事案(仙台高判昭和37年11月29日訟月9巻1号12頁) #倍返し

違約の場合には手附倍返しをすると約束したからといって、民法557条に基づく、手附の放棄/倍返しによる解除権を妨げるものではないとした事案(最判昭和24年10月4日民集3巻10号437頁) #倍返し