判例

写真展の中止が違法とされた事案(東京地判平成27年12月25日)

主文 1 被告株式会社Nは、原告に対し、110万円及びこれに対する平成24年9月5日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。 2 原告の被告株式会社Nに対するその余の請求並びに被告甲及び被告乙に対する請求をいずれも棄却する。 3 訴訟費用…

東京地判平成27年3月31日(マクロス事件)

主文 1 原告の請求を棄却する。 2 訴訟費用は原告の負担とする。 事実及び理由 第1 請求 被告は,原告に対し,273万7954円及びこれに対する訴状送達日の翌日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。 第2 事案の概要 本件は,原告が,被…

いかがでしょうか。峰打ちしたら刀剣類を用いたことにならないとか、素人が乳母車の部品から作った手作り感あふれるものでも法律上は日本刀だとか色々な判例がありますが、少しでも審神者の皆様に楽しんで頂ければ幸いです。 #審神者向け判例

いわゆる「カチコミ」事案で、中清作白鞘、秋広銘白鞘、藤原兼光作、則光作等の日本刀の名称がふんだんに登場する判例(神戸地判昭和33年12月9日判時184号9頁) #審神者向け判例

刀剣類のブローカーである被告人が、同業者が重要美術品に認定された来国俊の刀と偽って素人に売りつけるつもりであることを知りながら、無銘の日本刀をその同業者に売った行為は詐欺罪の幇助罪に該当するとした事案(東京高判昭和57年12月21日判時1085号150頁) #審神者向け判例

三島市で盗んだ越前國継との銘が刻印されている日本刀を用い、口封じのため被害者を逮捕監禁の上日本刀で背部を3回突き刺して殺したとして無期懲役に処した事案(さいたま地判平成14年12月26日) #審神者向け判例

資金繰りに窮した刀剣商が、64歳の被害者から「正宗」の折紙・添状の付いている日本刀一振を「仙台で欲しいという人がいるので、あなたの言い値の5000万円で売却できるよう斡旋をする」と騙して取り上げたとして詐欺罪等で実刑に処された事案(東京地判平成1年11月7日) #審神者向け判例

乳母車のバネを材料として素人の手により作られたものであつても、法律上は「日本刀」になり得るとされた事案(福岡高判昭和25年5月30日高刑特報9号148頁) #審神者向け判例

主文 本件控訴を棄却する。 当審における未決勾留日数中百日を本刑に算入する。 当審における訴訟費用は全部被告人の負担とする。 理由 被告人並びに弁護人下尾栄の控訴趣意の要旨は、 原判決摘示の第一並びに第二の各玄米につき被告人はその賍物たる情を知…

暴力行為等処罰に関する法律一条の二第一項が刀剣類を「用ヒテ」と規定しているのは、それらを本来の用法に従って使用した場合に限定する趣旨であり、日本刀による峰打ちはこれに該当しないとした事案(広島高判昭和46年1月12日判タ259号221頁) #審神者向け判例

ところで、暴力行為等処罰ニ関スル法律第一条ノ二第一項(以下単に本条項という)は、銃砲または刀剣類を用いて人の身体を傷害する行為が危険性の高い悪質な犯罪であるばかりでなく、現在この種の行為がいわゆる暴力団の構成員によつて多く犯されている実情…

被告人自身が、錆びた日本刀はもはや「刀剣類」ではないと思っても、それは「法の不知」に過ぎず、故意を阻却するものではないとされた事案(名古屋高判昭和26年3月16日高刑集4巻4号322頁) #審神者向け判例

登録を受けた日本刀を所有者のもとに返還するため携帯して行く途中、その日本刀を使用して脅迫罪を犯した場合であっても、日本刀の不法携帯罪は成立しないとした事案(大阪地判昭和35年10月17日下刑集2巻9・10号1287頁) #審神者向け判例

妻と口論となった被告人が、日本刀を取り出して自宅のふすまを突き刺したところ、意外にもふすまの背後に長男がいたため、その胸部に日本刀を突き刺させて死亡させたとして重過失致死罪で有罪とされた事案(神戸地判平成11年2月1日判時1671号161頁) #審神者向け判例

銃刀法に基づき登録が可能なのは美術品として文化財的価値を有する日本刀に限定され、サーベル等の登録ができなくても適法であるとした事案(最判平成2年2月1日民集44巻2号369頁) #審神者向け判例

狭い4畳半の部屋で、被害者を脅かすために日本刀の抜身を数回振回した行為は、被害者に対する暴行とされた事案(最決昭和39年1月28日刑集18巻1号31頁) #審神者向け判例

審神者の皆様の中にどのくらい「法クラ」がいらっしゃるか分かりませんが、裁判で日本刀はどのように「活躍」しているのか、いくつか興味深い事例を集めました。 #審神者向け判例

私の調査した限りで、最初期の不貞を理由とする高額慰謝料事案は前橋地高崎支判昭和59年9月19日の500万円。ただ、これは欠席判決という点が重要で、控訴されて200万円へと減額されている(東京高判昭和60年11月20日家月38巻6号17頁) #不貞の慰謝料

不貞相手への請求の事案において、原告自身も妻に対して複数回暴行を加えているが、それでも夫婦関係は円満であり、原告と妻の間の婚姻の破綻は、妻による被告との不貞及び被告の誠意のない対応に起因しているとして300万円の慰謝料を認めた事案(東京地判平成15年11月26日) #不貞と慰謝料

元配偶者と不貞相手(共同被告)に対する請求において、被告は不貞を否定するが、メール内容に照らして離婚の原因は被告両名の不貞関係であると認定した上で、慰謝料を300万円とした事案(東京地判平成19年5月28日) #不貞と慰謝料

離婚後に、元夫に対し、不貞を隠して離婚したとして慰謝料を請求した事案において、被告が不貞をしたことと、被告によるドア破壊等の暴行が離婚の原因であったとして、慰謝料として300万円を認めた事案(東京地判平成19年6月28日) #不貞と慰謝料

不貞相手に対する請求において、不貞により離婚に至ったことに加え、被告が元配偶者から多額の利益を得ている反面、原告が離婚に際しては慰謝料及び財産分与の支払を受けることができなかったこと等から400万円の慰謝料をみとめた事案(東京地判平成21年1月23日) #不貞の慰謝料

不貞相手(男)に対する請求において、不貞関係開始後誕生した子は、生物学上不貞相手の子どもであるにも関わらず、被告がそれを隠したため、法律上原告の嫡出子であることが確定したこと、協議離婚に至った事等に鑑み500万円の慰謝料を認めた事案(東京地判平成21年1月26日) #不貞の慰謝料

弁護士が、不貞相手に対し和解金500万円と違約金1000万円、婚姻関係破綻による損害賠償金1000万円の支払いを請求した事案において、慰謝料を500万円とする部分の合意は不合理ではないが違約金は暴利行為とされた事案(東京地判平成21年1月28日) #不貞の慰謝料

不貞相手の相続人に対する請求において、不貞相手が離婚を求め、原告の配偶者に対し「あなたの子供にいやがらせしてあげる」等と伝えたため、小学校への連絡や通勤時間変更等しており、配偶者との離婚調停申立てに至った事案で300万円を認めた事案(東京地判平成21年3月18日) #不貞と慰謝料

不貞相手と配偶者(共同被告)に対する請求において、配偶者が原告を捨て、不貞相手と重婚的内縁関係に入り、不貞相手の子を産んだ事案において、調査費用、弁護士費用を含めた慰謝料として400万円を認容した事案(東京地判平成21年3月25日) #不貞の慰謝料

不貞相手に対する請求につき、単に不貞行為を行うのみならず、親密な交際ぶりを原告に対して誇示する嫌がらせをしたため、原告は不眠や自殺念慮で医師による診療を受けるようになるほどに精神的に追い詰められた等として慰謝料350万円を認めた事案(東京地判平成21年5月13日) #不貞の慰謝料

円満な家庭生活を送っていた夫婦の関係が、配偶者と不貞相手(共同被告)の不貞行為により破壊され、原告は不安障害に罹患して治療を受けるまでの精神的打撃を受けており、その精神的苦痛は大きいとして300万円を慰謝料として認めた事案(東京地判平成21年6月4日) #不貞の慰謝料

長期間の婚姻が、共同被告である配偶者(公認会計士)及び不貞相手の不貞行為によって破綻し、また、判決時まで5年以上に渡り不貞関係を継続しているといった事案において300万円の慰謝料を認めた事案(東京地判平成21年6月17日) #不貞の慰謝料

不貞相手に対する慰謝料請求事案において、長期の婚姻生活後、被告が出現し不貞関係を維持したことにより婚姻生活が破綻し、人生そのものが否定されるような事態に陥り多大な精神的苦痛を被ったものと認められる等として300万円の慰謝料を認めた事案(東京地判平成21年7月1日) #不貞の慰謝料

不貞相手が原告との間で500万円の支払いを内容とする合意書を作成している事案において、原告の配偶者である被告本人が責任を負うべき部分の金額は、婚姻関係を破綻させた事等を踏まえると300万円であるとした事案(東京地判平成22年4月19日) #不貞の慰謝料

不貞相手に対する請求で、不貞が婚姻関係を破綻させており、離婚の際には不貞の事実が不明確で、確証がないまま離婚に応じざるを得ず、不貞後は配偶者が子の養育を放棄したと感ずるのも当然の状態になったこと等を考慮し500万円の慰謝料を認めた事案(東京地判平成22年7月5日) #不貞の慰謝料