2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

いかがでしょうか。峰打ちしたら刀剣類を用いたことにならないとか、素人が乳母車の部品から作った手作り感あふれるものでも法律上は日本刀だとか色々な判例がありますが、少しでも審神者の皆様に楽しんで頂ければ幸いです。 #審神者向け判例

いわゆる「カチコミ」事案で、中清作白鞘、秋広銘白鞘、藤原兼光作、則光作等の日本刀の名称がふんだんに登場する判例(神戸地判昭和33年12月9日判時184号9頁) #審神者向け判例

刀剣類のブローカーである被告人が、同業者が重要美術品に認定された来国俊の刀と偽って素人に売りつけるつもりであることを知りながら、無銘の日本刀をその同業者に売った行為は詐欺罪の幇助罪に該当するとした事案(東京高判昭和57年12月21日判時1085号150頁) #審神者向け判例

三島市で盗んだ越前國継との銘が刻印されている日本刀を用い、口封じのため被害者を逮捕監禁の上日本刀で背部を3回突き刺して殺したとして無期懲役に処した事案(さいたま地判平成14年12月26日) #審神者向け判例

資金繰りに窮した刀剣商が、64歳の被害者から「正宗」の折紙・添状の付いている日本刀一振を「仙台で欲しいという人がいるので、あなたの言い値の5000万円で売却できるよう斡旋をする」と騙して取り上げたとして詐欺罪等で実刑に処された事案(東京地判平成1年11月7日) #審神者向け判例

乳母車のバネを材料として素人の手により作られたものであつても、法律上は「日本刀」になり得るとされた事案(福岡高判昭和25年5月30日高刑特報9号148頁) #審神者向け判例

主文 本件控訴を棄却する。 当審における未決勾留日数中百日を本刑に算入する。 当審における訴訟費用は全部被告人の負担とする。 理由 被告人並びに弁護人下尾栄の控訴趣意の要旨は、 原判決摘示の第一並びに第二の各玄米につき被告人はその賍物たる情を知…

暴力行為等処罰に関する法律一条の二第一項が刀剣類を「用ヒテ」と規定しているのは、それらを本来の用法に従って使用した場合に限定する趣旨であり、日本刀による峰打ちはこれに該当しないとした事案(広島高判昭和46年1月12日判タ259号221頁) #審神者向け判例

ところで、暴力行為等処罰ニ関スル法律第一条ノ二第一項(以下単に本条項という)は、銃砲または刀剣類を用いて人の身体を傷害する行為が危険性の高い悪質な犯罪であるばかりでなく、現在この種の行為がいわゆる暴力団の構成員によつて多く犯されている実情…

被告人自身が、錆びた日本刀はもはや「刀剣類」ではないと思っても、それは「法の不知」に過ぎず、故意を阻却するものではないとされた事案(名古屋高判昭和26年3月16日高刑集4巻4号322頁) #審神者向け判例

登録を受けた日本刀を所有者のもとに返還するため携帯して行く途中、その日本刀を使用して脅迫罪を犯した場合であっても、日本刀の不法携帯罪は成立しないとした事案(大阪地判昭和35年10月17日下刑集2巻9・10号1287頁) #審神者向け判例

妻と口論となった被告人が、日本刀を取り出して自宅のふすまを突き刺したところ、意外にもふすまの背後に長男がいたため、その胸部に日本刀を突き刺させて死亡させたとして重過失致死罪で有罪とされた事案(神戸地判平成11年2月1日判時1671号161頁) #審神者向け判例

銃刀法に基づき登録が可能なのは美術品として文化財的価値を有する日本刀に限定され、サーベル等の登録ができなくても適法であるとした事案(最判平成2年2月1日民集44巻2号369頁) #審神者向け判例

狭い4畳半の部屋で、被害者を脅かすために日本刀の抜身を数回振回した行為は、被害者に対する暴行とされた事案(最決昭和39年1月28日刑集18巻1号31頁) #審神者向け判例

審神者の皆様の中にどのくらい「法クラ」がいらっしゃるか分かりませんが、裁判で日本刀はどのように「活躍」しているのか、いくつか興味深い事例を集めました。 #審神者向け判例