2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

行政処分の違法性の判断の基準時は当該行政処分がされた当時であり、処分後の事実状態の変動の主張は主張自体失当である(東京高判平成21年9月30日租税関係行政・民事事件判決集(徴収関係)平成21年1月〜12月順号21−36) #主張自体失当

控訴審においても原審の公判前整理手続の結果をないがしろにするような追加的主張や追加的証拠調べは原則として認められないとし、そういった事項を前提とする訴訟手続の法令違反の主張が主張自体失当とされた事案(東京高判平成21年2月20日高刑速報集(平21)号90頁) #主張自体失当

住民税は、国庫に帰属するものではないから、国に対して住民税の不当利得の返還を求める訴えは、主張自体失当であるとされた事案(福岡高那覇支判税務訴訟資料229号956頁) #主張自体失当

国に対して、条約により米軍の使用する飛行場での米軍機の離着陸の差止めを求める請求は、国に対しその支配の及ばない第三者の行為の差止めを請求するものであって主張自体失当であり棄却すべきものである(厚木基地騒音公害訴訟・最判平成5年2月25日民集47巻2号643頁) #主張自体失当

被告が右不動産の所有者である原告から一定の金員の支払を受けるのと引換に右仮登記等の抹消をする旨約する一方、この内容を補完するため裁判外で原告と被告の間で和解合意をする事もあり得るから、かかる主張は主張自体失当ではない(最判昭和58年9月16日判タ509号116頁) #主張自体失当

上告審が訴を不適法として却下した原判決を破棄する場合において、原告の請求が主張自体失当であるときは、事件を原審に差戻すことを要しない(福岡高判昭和31年3月14日訴月2巻5号49頁) #主張自体失当

高裁のこだわり?

「不貞行為」を「修との肉体関係」に改めた東京高判昭和57年9月30日判時1059号69頁、「PC−9800」を「PC−9801」に改めた大阪高判平成8年9月11日等があります。

原審に何があった?

「野沢馬」を「野次馬」に改めた東京高判昭和62年12月24日判タ653号238頁。極めつけは、「うぶ毛を」の次の「を」を削り、「素顔」を「素肌」に、「類」を「頬」に、「手穴」を「毛穴」に、「日本女」を「日本女性」に、「アルコール人り」を「…

ウオーリーを探せ?

「ピデオテーブ画像」を「ビデオテープ画像」に改めた東京高判平成14年1月30日、「兼トスル」を「業トスル」に改めた東京高判平成7年11月29日判時1557号52頁、「休育館」とあるのを「体育館」に改めた東京高判昭和61年6月23日判タ63…

小さな誤記の大きな違和感

「消化剤」をいずれも「消火剤」に改めた事案(名古屋高判平成24年10月23日自保ジャーナル1886号140頁)、「同意権」を「同意見」に改めた事案(広島高判平成22年1月28日判タ1346号203頁)、「決裁」を「決済」に改めた事案(広島…

裁判官、法律用語は間違わないでくださいね!

「対等額」を「対当額」に改めた事案(大阪高判平成23年11月24日金法1985号147頁、東京高判平成11年12月15日金判1085号3頁)、「応答日」を「応当日」に改めた事案(高松高判平成21年11月30日)、「出絹」を「出捐」に改めた…

原審判書2頁3行目の「おっぱい」を「授乳」に改めるとした事案(札幌高決平成17年6月3日家月58巻4号84頁)

子の監護者の指定に関する争いで、原審が「おっぱい、食事の世話、おむつ替えその他、ほとんどの世話を申立人がしてきた」等の事実を認定したところ、抗告審が「おっぱい」に反応した事案