2013-09-24から1日間の記事一覧

証拠申請につき、立証趣旨が暗黙のうちに訴訟関係人のすべてに了解されている場合、裁判所としては改めて立証趣旨を尋ねなくてもよいとした事案(仙台高秋田支判昭和31年10月16日特報3巻21号993頁) #立証趣旨

控訴審において裁判所があらかじめ被告人に証人の氏名及び立証趣旨を知る機会を与えず、職権で証人を採用して公判期日外で尋問することは、検察官及び弁護人が立会い、異議がなくとも許されない(最判昭和43年6月25日刑集22巻6号552頁) #立証趣旨

原則として立証趣旨の拘束力を否定し、情状立証のための証拠を元に有罪を認定しても差し支えないとした事案(東京高判昭和27年11月15日高刑集5巻12号2201頁) #立証趣旨

転出済みの書記官の印鑑を利用して立証趣旨を書き改めることは違法で、公判調書としての効力を有しないが、弁護人も異議なくこれに応じており、被告人の防禦に支障を来したとはいえないからいまだ判決に影響を及ぼさないとした事案(東京高判平成3年3月12日速報集(平3)号30頁) #立証趣旨

犯人性に争いのある殺人事件につき、被告人がかつての同僚に対し種々の嫌がらせをしていた状況等を立証趣旨とする尋問を、弊害の方が大きい悪性格立証として不許可とした事案(和歌山地判平成13年10月10日判タ1122号132頁) #立証趣旨