この分野は、「昔取った杵柄」(その具体的内容は「禁則事項!」)があるので、簡単にまとめたい。ただ、科学の中の各分野で「お作法」が違ったりもしているので、あくまでも「典型的」なものを、「裁判例」に基づき説明したと理解して頂きたい。 #論文捏造と責任

司法試験第二次試験の受験者である原告が、試験成績等の開示を請求したところ、平成11年度口述試験の総合順位を開示しないとした部分が取り消された事案(東京地判平成16年9月29日)

第三 争点に対する判断 一 認定事実 証拠(甲2の1、12、13、乙3、4、7、9ないし13、16、26、28ないし30)及び弁論の全趣旨を総合すると、以下の事実を認めることができる。 1 第二次試験の各試験ごとの出題方針と合否の判定等における…

行政法は誘導に乗れば受かる。 #司法試験ネタバレ

刑訴では伝聞が出る。 #司法試験ネタバレ

会社法は問題となる条文が引ければ合格点が取れる問題が出る。 #司法試験ネタバレ

民訴では、法曹と修習生があまり考えた事のない論点について議論をしている。 #司法試験ネタバレ

憲法は、有名判例を軸に、それぞれの立場にとって有利な判例を組み合わせて書くと合格点。 #司法試験ネタバレ

「え!?」と絶句する予想もしていない問題・論点が必ず1つ以上出題される。 #司法試験ネタバレ

著作権法は1つの事案で問題となる支分権は1つじゃない。 #司法試験ネタバレ

民訴では、弁論主義か処分権主義に関係する問題が出る。 #司法試験ネタバレ

刑法では共犯の問題が出て、お互いに認識が異なる。 #司法試験ネタバレ

相続税軽減のための養子縁組を無効とした事案(浦和家熊谷支審平成9年5月7日家月49巻10号97頁)

主 文 本件申立てを却下する。 理 由第1 申立ての要旨 申立人は,その申立書に次のとおり記載して,申立人の戸籍に「養父と記載されている亡甲野太郎(大正2年8月9日生,平成4年9月9日死亡,以下「亡太郎」という。)との離縁の許可を求めた。 「1.…

窃盗事件について中等少年院送致処分を是認した理由を平易に説明した事案(福岡高決平成24年6月25日家月64巻12号39頁)

福岡高等裁判所 平成24年(く)第93号 平成24年06月25日 少年 A(平成7.6.1) 主文 本件抗告を棄却する。 理由 君が提出した抗告申立書を読むと、抗告した理由の要点は、審判までは、家に帰りたくない、お父さんに会いたくないなどと思ってい…

試験観察を求めて抗告した無免許運転の少年に対し、抗告棄却の理由を平易に説明した事案(福岡高決平成21年1月19日家月61巻6号122頁)

福岡高等裁判所 平成21年(く)第5号 平成21年01月19日 少年 A (平成元.5.19生) 主文 本件抗告を棄却する。 理由 君の書いた抗告申立書を読んで、君の言い分は、中等少年院送致(一般短期処遇)の処分は重過ぎて納得がいかないので、試験観察に…

傷害暴行の事実を争う少年の抗告を棄却する理由を平易に示した事案(大阪高決平成21年2月7日家月61巻6号120頁)

大阪高等裁判所 平成21年(く)第62号 平成21年02月17日 少年 A (平成5.9.11生) 主文 本件抗告を棄却する。 理由 第1 抗告の趣旨及び理由 君の書いた抗告申立書によると、君の言いたいことは、大津家庭裁判所は、平成21年1月21日に、君の傷…

社会内処遇ではなく中等少年院送致が適切な理由を平易に説明した事案(福岡高決平成20年2月8日家月60巻8号66頁)

福岡高等裁判所 平成20年(く)第8号 平成20年02月08日 少年 A (平成2.10.15生) 主文 本件抗告を棄却する。 理由 君の書いた抗告申立書を読むと、「長期(1年)ではなく、短期にしてほしいと思います」「これからは家出をせず、サイトにもアク…

行政処分の違法性の判断の基準時は当該行政処分がされた当時であり、処分後の事実状態の変動の主張は主張自体失当である(東京高判平成21年9月30日租税関係行政・民事事件判決集(徴収関係)平成21年1月〜12月順号21−36) #主張自体失当

控訴審においても原審の公判前整理手続の結果をないがしろにするような追加的主張や追加的証拠調べは原則として認められないとし、そういった事項を前提とする訴訟手続の法令違反の主張が主張自体失当とされた事案(東京高判平成21年2月20日高刑速報集(平21)号90頁) #主張自体失当

住民税は、国庫に帰属するものではないから、国に対して住民税の不当利得の返還を求める訴えは、主張自体失当であるとされた事案(福岡高那覇支判税務訴訟資料229号956頁) #主張自体失当

国に対して、条約により米軍の使用する飛行場での米軍機の離着陸の差止めを求める請求は、国に対しその支配の及ばない第三者の行為の差止めを請求するものであって主張自体失当であり棄却すべきものである(厚木基地騒音公害訴訟・最判平成5年2月25日民集47巻2号643頁) #主張自体失当

被告が右不動産の所有者である原告から一定の金員の支払を受けるのと引換に右仮登記等の抹消をする旨約する一方、この内容を補完するため裁判外で原告と被告の間で和解合意をする事もあり得るから、かかる主張は主張自体失当ではない(最判昭和58年9月16日判タ509号116頁) #主張自体失当

上告審が訴を不適法として却下した原判決を破棄する場合において、原告の請求が主張自体失当であるときは、事件を原審に差戻すことを要しない(福岡高判昭和31年3月14日訴月2巻5号49頁) #主張自体失当

高裁のこだわり?

「不貞行為」を「修との肉体関係」に改めた東京高判昭和57年9月30日判時1059号69頁、「PC−9800」を「PC−9801」に改めた大阪高判平成8年9月11日等があります。

原審に何があった?

「野沢馬」を「野次馬」に改めた東京高判昭和62年12月24日判タ653号238頁。極めつけは、「うぶ毛を」の次の「を」を削り、「素顔」を「素肌」に、「類」を「頬」に、「手穴」を「毛穴」に、「日本女」を「日本女性」に、「アルコール人り」を「…

ウオーリーを探せ?

「ピデオテーブ画像」を「ビデオテープ画像」に改めた東京高判平成14年1月30日、「兼トスル」を「業トスル」に改めた東京高判平成7年11月29日判時1557号52頁、「休育館」とあるのを「体育館」に改めた東京高判昭和61年6月23日判タ63…

小さな誤記の大きな違和感

「消化剤」をいずれも「消火剤」に改めた事案(名古屋高判平成24年10月23日自保ジャーナル1886号140頁)、「同意権」を「同意見」に改めた事案(広島高判平成22年1月28日判タ1346号203頁)、「決裁」を「決済」に改めた事案(広島…

裁判官、法律用語は間違わないでくださいね!

「対等額」を「対当額」に改めた事案(大阪高判平成23年11月24日金法1985号147頁、東京高判平成11年12月15日金判1085号3頁)、「応答日」を「応当日」に改めた事案(高松高判平成21年11月30日)、「出絹」を「出捐」に改めた…

原審判書2頁3行目の「おっぱい」を「授乳」に改めるとした事案(札幌高決平成17年6月3日家月58巻4号84頁)

子の監護者の指定に関する争いで、原審が「おっぱい、食事の世話、おむつ替えその他、ほとんどの世話を申立人がしてきた」等の事実を認定したところ、抗告審が「おっぱい」に反応した事案

【○か×か】国連安全保障理事会が強制措置に関して行う決定は、法的拘束力をもつため、すべての加盟国が従わなければならないとされている(平成25年第6問問2肢3) #センター試験法学基礎

○です。国連憲章25条参照(「国際連合加盟国は、安全保障理事会の決定をこの憲章に従って受諾し且つ履行することに同意する。」 )。

いかがでしたか。ロースクールの既習者試験や、司法試験の択一ではなく、「高校生の受ける(浪人生もいますが)」センター試験の問題というのが面白いと思いました。本家のセンター試験(法学基礎)も楽しみにしております。 #センター試験法学基礎

25年問題 http://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0562.html25年正解 http://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0559.html