2013-03-26から1日間の記事一覧

電子投票を行った市議会議員選挙で全部の投票所で一時的に投票ができなくなるトラブルが発生し、二重投票等が生じたために、選挙が無効とされた事案(名古屋高判平成17年3月9日判タ1208号141頁) #選挙無効

市議会議員選挙において無所属と届け出ていた候補者の党派を「自由民主党」と誤記した場合につき、選挙の管理執行の手続に関する公職選挙法175条に違反し選挙の結果に異動を及ぼす虞が認められるとして同選挙が無効とされた事案(福岡高判平成15年12月4日判タ1157号152頁) #選挙無効

村長選挙において現職の村長が立候補に必要な戸籍抄本を交付しないことで他の立候補予定者の立候補を妨害して自ら無投票当選を果たした行為が公職選挙法二〇五条一項にいう選挙の規定の違反に当たるとされ,選挙が無効とされた事例(最判平成14年7月30日民集56巻6号1362頁) #選挙無効

市長候補者が選挙運動用ポスターとして、市章に酷似した図形を配置したデザインのものを使用していたところ、選挙管理委員会が選挙の啓発のため、市章の図形を配置したデザインのポスターを掲示したことは選挙を無効としないとした事案(最判昭和57年10月8日判タ487号69頁) #選挙無効

大量の架空転入を疑うべき事情があるのに、選挙管理委員会が転入者の住所の調査を一般的に怠った場合、選挙時登録の手続につきその全体に通ずる重大な瑕疵があるものとして、選挙時登録の全部が無効となるとした事案(最判昭和60年1月22日民集39巻1号44頁) #選挙無効

「同和対策是か非か」という文言を選挙運動用ポスターに記載した候補者に対し、候補者の同和対策批判の主張をも封殺しようとして文言抹消を強制した等の事情があるときは、選挙の自由公正が著しく阻害されたものとして選挙は無効となる(最判昭和51年9月30日民集30巻8号838頁) #選挙無効

投票所の一つの投票記載所に午前七時から同一一時二〇分ころまでの間、前回選挙の候補者氏名等の掲示表を掲示したことが、公職選挙法第一七五条の二に違反するとして、選挙無効原因になるとした原審の判断を是認した事例(最判昭和44年7月15日民集23巻8号1537頁) #選挙無効

法定の選挙運動費用額が184、000円であるところ、これを84、000円と誤記して告示し、これを執行した町長選挙は、無効と解するのが相当である。(最判昭和40年5月21日民集19巻4号879頁) #選挙無効

報道機関によるはなはだしい選挙干渉の事実があり、これによって選挙人が自己の自由な意思にしたがって投票することができなかったと認められるときは、当該選挙は無効となると解すべきであるとした事案(東京高判昭和37年4月18日行集13巻4号514頁) #選挙無効

投票の途中で投票箱を開き投票を持ち出した違法は、常に選挙の結果に異動を及ぼす虞があり選挙無効の原因となり得るとして村長及び村議会議員選挙を無効とした事案(最判昭和30年2月10日民集9巻2号144頁) #選挙無効