2013-01-05から1日間の記事一覧

特定人を殺す目的を以て人を殺すに足る毒物を含有する饅頭を其の者の家に持参し毒物含有の事実を秘して其の者に交付したる場合に在りては其の者が未だ現実に該饅頭を食せずとするも既に殺人の実行の着手ありとした事案(大判昭和7年12月12日刑集11巻1881頁) #餅・饅頭

他人が多大な広告宣伝費を投じた饅頭に関する未登録商標「天の川」の名声を利用しようと「銀河」という類似の登録商標を譲り受け、これにより「天の川」の商標の使用を禁圧しようとするのは、権利の濫用であって許されないとした事案(東京高判昭和30年6月28日判タ54号34頁) #餅・饅頭

羽根を設けた餅搗器の構造にかかる実用新案の考案の要部は羽根を固着した回転子を有する構造部分であり、羽根の個数や容器が桶か臼かによって、本質的な差異がないとして、被告による実用新案権の侵害を認めた事案(福岡地小倉支判昭和39年10月30日判タ173号194頁) #餅・饅頭

原告が故人に毒饅頭を食べさせ毒殺したかのような印象を与える事実を碑文に記載することは、原告らの名誉を毀損するもの認め、名誉毀損の原状回復として墓石に刻まれた碑文中の一部の削除を命じた事例(大阪地判昭和41年6月21日判タ195号142頁) #餅・饅頭

自宅の書院棚に置いてあった饅頭四個に毒を盛って妻と子らを殺したいう自白があるが、これは信頼できず、他に証拠もないことを理由として、「疑わしきは被告人の利益に」の原理を適用し被告人に無罪を言渡した事案(因島毒鰻頭事件・広島高判昭和49年12月10日判タ321号169頁) #餅・饅頭

あられなどの菓子を製造する被告が、工場内に餅つき機、乾燥機などの機械を設置し、これらを稼働させることにより、騒音及び振動を発生させていることにつき、騒音が受忍限度を超えるとして、損害賠償及び差止請求を認容した事例(大阪地判昭和62年4月17日判タ664号112頁) #餅・饅頭

餅つきの日に泥混じりの雪をある園児にぶつけたりしたことを理由に幼稚園児を退園処分としたことが、教育指導及びその後の適切な経過観察等に欠ける適正な手続が履践されていないものとして違法とされた事案(札幌地判平成8年9月25日 判時1606号113頁 ) #餅・饅頭

まんじゅうを指定商品とする、鳥形状の菓子の立体商標に対する無効審判請求を不成立とした特許庁の審決が、文字商標はともかく、立体商標自体については未だ全国的な周知性を獲得するに至っていないとして取り消された事例(知財高判平成18年11月29日判タ1226号50頁) #餅・饅頭

みたらし醤油を団子で包んだ商品に「元祖」表示を付することがその品質に係る優位性を強調することに繋がるとは必ずしもいえず直ちに商品選定に影響するとは認められないので「元祖」表示による品質誤認表示行為を否定した事案(大阪高判平成19年10月25日判タ1259号311頁 ) #餅・饅頭

美味しく焼けるように切り餅の上面・底面ではなく側面に切り込み部等を設ける特許につき、切り餅の側面に加え上面・底面に切り込みを入れることは当該特許権を侵害するとして、原審の判断を覆し、特許権侵害を認めた事例(知財高判平成23年9月7日判時2144号121頁) #餅・饅頭

1.事案の概要 X(原告、控訴人)及びY(被告、被控訴人)は、いずれも餅等を製造するメーカーであったところ、Xは A 焼き網に載置して焼き上げて食する輪郭形状が方形の小片餅体である切餅の B 載置底面又は平坦上面ではなくこの小片餅体の上側表面部の立…