2013-12-27から1日間の記事一覧

大麻取締法一条にいう「大麻草(カンナビス、サテイバ、エル)」とは、カンナビス属に属する植物すべてを含む趣旨であり、構成要件が不明確とはいえないとした事案(最決昭和57年9月17日刑集36巻8号76頁) #大麻

大麻が人の心身に有害であるとした原判断は相当とした事案(最決平成6年6月10日集刑263号515頁)#大麻 同旨の最高裁決定自体は多数存在するが、添付されている弁護人の上告趣意書において、大麻規制違憲論が展開されている。

大麻の有償譲渡を企図して買手を求めていた者を対象にして行われたおとり捜査が、麻薬取締官が取引の場所を準備し大麻を買い受ける意向を示し取引の場に大麻を持参するように仕向けたとしても、任意捜査として適法とされた事案(最判平成16年7月12日刑集58巻5号333頁) #大麻

所持が禁止されているのは「カンナビス・サティバ・エル」だけで、被告人が所持していた「インディカ・ラム」は合法と認識していたと主張、「大麻草」の認識としては、それがカンナビス属に属する植物であれば足りるとして有罪とした事案(福岡高判平成5年8月23日判タ854号289頁) #大麻

自宅から大麻が発見されたが、これは、友人が置き忘れたに過ぎない等として、大麻取締法違反の事実は認定できないとしたものの、ぐ犯事実が認められ将来大麻取締法違反等の薬物事犯を犯すおそれは高いとし医療少年院送致を決定した事案(横浜家決平成14年10月23日家月55巻4号74頁) #大麻

大麻栽培所持被告事件について、医療目的のマリファナ使用に可罰的違法性はないと主張したが、諸外国において、医療目的による大麻の使用を緩和する動きがあることは日本における可罰的違法性の有無に影響を与えるものではないとした事案(東京地判平成10年12月21日) #大麻