2012-11-20から1日間の記事一覧

離婚原因を定める国民法770条1項1号にいう「不貞」とは、性別の異なる相手方と性的関係を持つことだけではなく、性別の同じ相手方と性的関係を持つことも含まれるというべきであるとした事案(東京地判平成16年4月7日) #LGBT

イラン刑法上、男性間の性行為に対し、石打ち刑による死刑に処するとされているものの、同法の執行状況等に鑑み、同性愛者であることを理由に迫害を受けるおそれがあるとは認められないとして、難民には該当しないとされた事案(東京地判平成16年2月25日訟月51巻1号102頁) #LGBT

会社が性同一性障害者である従業員に対して女性の服装容姿で出勤しないよう命じた業務命令に従わなかったこと等を理由としてなした懲戒解雇につき、解雇権の濫用として無効とされた事案(東京地決平成14年6月20日労判830号13頁) #LGBT

性同一性障害を有する男子受刑者に対する原型刈り又は前五分刈りにせよとの調髪処分の差止請求につき、外観上男性の特徴を備えており男性受刑者としての処遇を裁量権の逸脱・濫用ということはできない等として棄却した事案(名古屋地判平成18年8月10日判タ1240号203頁) #LGBT

戸籍上・生物学上の性は男性であるが内心・身体の外形が女性である留置人に対し、男性警察官らが全裸に近い形で身体検査をしたことや、一般の男性留置人が同室する共同房に留置したことが裁量の範囲を超え違法とされた事案(東京地判平成18年3月29日判タ1243号78頁)(再掲) #LGBT

戸籍上は女性だが男性として生活する性同一性障害者の交通事故による損害賠償請求訴訟において、性同一性障害を認定し、逸失利益は高卒の男性労働者の平均賃金を基にした基準を用いるのを相当とした事案(岡山地倉支判平成20年10月27日) #LGBT

婚姻中に懐胎した子につき、夫は性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律に基づき男性への性別の取扱変更の審判を受け男性としての生殖能力がないことが戸籍記載上から客観的に明らかであるからその子は夫婦の嫡出子とは推定できないとした事案(東京家審平成24年10月31日) #LGBT

同性愛者の団体からの青年の家の利用申込みを不承認とした教育委員会の処分を違法であるとして損害賠償請求を一部認容した事案(東京高判平成9年9月16日判タ986号206頁) #LGBT

ボアソナードは、民法の起草に大きな影響を与えたことで有名ですが、「鶏姦条例廃止」の功績があることはあまり知られていない。#LGBT

日本オタク法制史〜日本近代BLの父ボアソナード - アニメキャラが行列を作る法律相談所withアホヲタ元法学部生の日常

文部省発行の「生徒の問題行動に関する基礎資料」に同性愛は「健全な異性愛の発達を阻害するおそれがあり、また社会的にも、健全な社会道徳に反し、性の秩序を乱す行為となり得るもので、現代社会にあっても是認されるものではない」と記述されている(東京地判平成6年3月30日判タ859号163頁参照) #LGBT

DV法に基づく保護命令を同性パートナー間のDVにつき適用した事案(平成22年8月31日日経新聞夕刊報道)がある。DV法1条3項は配偶者概念に「婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含」むところ、同性パートナーまでこれを拡張解釈したもの。 #LGBT

LGBTに対する性的嗜好に基づく「区別」の多くは、婚姻制度(同性婚)、家族制度(遺産相続)、社会保障等の国レベルの問題。地方公共団体レベルで「うちは区別しません!」といって解決できる事は比較的少ない。例えば、現行制度下で都内の役所が同性婚の婚姻届を受け付けても、婚姻は無効となる。 #LGBT

日本人男性がフィリピンパブで知り合ったフィリピン「女性」と結婚したところ、後で相手が男性だと判明したことから「同性婚は、男女間における婚姻的共同生活に入る意思、すなわち婚姻意思を欠く無効なもの」として戸籍の訂正を認めた事案(佐賀家審平成11年1月7日家裁月報51巻6号71頁)。 #LGBT