2014-01-08から1日間の記事一覧

献血者の試験採取の際に、注射針の穿刺により内側前腕皮神経を損傷した事故について、日本赤十字社が定めたマニュアルどおりの穿刺・採血方法を行っていたことに照らして、右准看護婦には過失がないとされた事案(大阪地判平成8年6月28日判時1595号106頁) #マニュアル

供養料獲得のマニュアルやシステムに基づき、執拗に因縁や霊障の恐ろしさを説き、供養料を支払えば不幸や悩みから解放されると誤信させ、供養料名目で金銭を支払わせた行為は詐欺行為とし、関与した僧侶の不法行為責任を認めた事案(大阪地判平成10年2月27日判時1659号70頁) #マニュアル

新聞の各部署への仕分けをマニュアル通りに行うことができず、施錠してはならない場所に施錠し、そのうえ自己の行為の正当性を強弁し、会社の植込みを蹴りつける等した警備員の解雇が有効であるとされた事案(東京地判平成12年10月13日労経速報1748号24頁) #マニュアル

クレーン車作業ミスによる負傷事故につき、運転者は熟練労働者であり、会社は、操作マニュアルを備え置き、問題が発生した場合には上司に報告するよう指導しており、安全配慮義務を尽くしていたとされた事案(横浜地川崎支判平成23年9月27日労経速報2125号19頁) #マニュアル

作業員が成形機のトラブルに対処しようとして頭部を挟まれ死亡した事案において、マニュアルに反する復旧方法を容認、放置してきた会社らの態度こそ非難されるべきとして、過失相殺を否定した事案(大津地判平成22年6月22日判時2090号90頁) #マニュアル

印刷会社の従業員が、社外秘と記載された営業マニュアルを持ち出したうえで同業他社に就職した場合において、当該マニュアルを営業秘密であると解することはできないとした事案(東京地判平成22年3月9日労経速報2073号15頁) #マニュアル

銀行が融資先に対する債権の資産査定のため「金融検査マニュアル」に沿って債務者区分を行うために作成し保存している資料は民事訴訟法220条4号ニ所定の「専ら文書の所持者の利用に供するための文書」に当たらない(最判平成19年11月30日民集61巻8号3186頁) #マニュアル