2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「我が国の現状は、政治、経済、文化等の中枢機能が東京圏に過度に集中したことにより、人口の過密、地価の高騰、生活環境の悪化、大規模災害時における危険の増大等の問題が深刻化する一方で、地方における過疎、経済的停滞、文化の画一化等の問題が生じる」国会等の移転に関する法律 #法律の前文

「内閣は、ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件(昭和二十年勅令第五百四十二号)に基き、この政令を制定する。」出入国管理及び難民認定法 #法律の前文

【法学部生向け】なぜ、昭和26年政令第319号である出入国管理及び難民認定法を #法律の前文 タグで扱うことが正当化されるか、根拠となる法条を挙げよ。

「文化芸術を創造し、享受し、文化的な環境の中で生きる喜びを見出すことは、人々の変わらない願いである。」文化芸術振興基本法 #法律の前文

「我らは、このようなものづくり基盤技術及びこれに係る業務に従事する労働者の果たす経済的社会的役割が、国の存立基盤を形成する重要な要素として、今後においても変わることのないことを確信する。」ものづくり基盤技術振興基本法 #法律の前文

「我々は(略)個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。」教育基本法 #法律の前文

「国立国会図書館は、真理がわれらを自由にするという確信に立つて、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される。」国立国会図書館法 #法律の前文

「我が国を来訪する外国人観光旅客数等の状況も、国際社会において我が国の占める地位にふさわしいものとはなっていない。」観光立国推進基本法 #法律の前文

DV防止法の前文は「配偶者からの暴力は、犯罪となる行為である」から「配偶者からの暴力は、犯罪となる行為をも含む重大な人権侵害である」へと改正されている。 #法律の前文 http://houseikyoku.sangiin.go.jp/column/column03.htm…参照

日本国憲法の前文については、某政党の改正案等の関係で一部で盛り上がったこともありますが、法律の前文にもいろいろと面白いものが多いです。基本法系が多いですが、それ以外にもいろいろあります。いくつかご紹介します。 #法律の前文

地方自治法100条の手続における証人出頭請求書につき、同居者である本人の長女(11歳10か月)が受領した後、本人が同女及び妻を通じて即日これを受領したとの事実関係のもとにおいては、適法な送達があつたというべきとした事案(最決昭和57年7月23日刑集36巻6号710頁) #送達

控訴趣意書の差出最終日指定通知書の送達を受領した義弟の妻は、留守中に被告人宛の書留郵便等が配達されるときは被告人の印鑑を使用してこれを受取るのが常であり、被告人もこれを諒としていたこと等としてこれを適法とした事案(大阪高決昭和57年9月21日判タ489号141頁) #送達

就業場所に関する調査についてその認定は相応の資料に基づいてなされるべきであり、その認定根拠は記録上明確にしておく必要があるとした上で、原裁判所がそのような措置を講じずに書留郵便に付する送達を実施したのは違法とした事案(東京高判平成4年2月10日判タ787号262頁) #送達

受送達者と送達書類の受領者との間に実質上の利害関係の対立があって送達当時の状況からみて送達書類を受領したら遅滞なく受送達者に届けることを通常期待できる事情にない場合補充送達の効力を否定すべきであるとした事案(大阪高判平成4年2月27日判タ793号268頁) #送達

支払命令(現支払督促)につき、生活の本拠は入院中の病院であったところ、旧住所地を送達場所として送達され、妻が受領したのは不適法な送達であったとした事案(長崎地決平成4年3月9日判タ792号222頁) #送達

略式命令謄本を受領した妻が引き出しにしまったことから、法定期間内に略式命令を知らなかったと主張したが、妻への補充送達は適法であるとして正式裁判権回復を否定した事案(東京高判平成4年10月30日判タ811号242頁) #送達

書記官が原告からの誤った回答に基づき被告の就業場所が不明として訴状等の付郵便送達を実施した場合であっても、書記官による認定資料の収集が裁量の範囲を逸脱しあるいはこれに基づく判断が合理性を欠くなどの事情がなければ適法とした事案(最判平成10年9月10日判タ990号138頁) #送達

被告の日本における代表者としての地位を既に失っていた者に対して訴状副本の送達したのは無効であり、確定した欠席判決に再審事由があるとしてこれを取消した事案(東京地判平成10年9月2日判タ1067号264頁) #送達

知財クラスタには有名な木目化粧紙事件(東京高判平成3年12月17日判時1418号120頁)。これが「カジュアルウッド」として売られていたことはあまり知られていない。 #カジュアル

原告カジュアル課長が被告洋装品係長と取引をしたが、被告が係長の権限を否定した事案で、旧商法の手代と取引して保護される善意の第三者は代理権の制限につき有過失の第三者は含まれるが、重大な過失のある第三者は含まれないとした事案(最判平成2年2月22日商事1209号49頁) #カジュアル

嫁が、嫁がカジュアルな服を着ていると息子に相応しくない等といじめ、夫も傍観した等との離婚請求につき、嫁側はある程度は夫側に有利とも受け取られそうな事情を一切切り捨てる供述内容であること等から信用性が否定され、嫁いじめ事実が否定された事案(東京地判平成16年6月3日) #カジュアル

幸せそうにしているカップルの姿を見て、自分だけが孤独で不幸であると感じ、幸せそうな人を刺し、痛がる姿を見て気持ちを満足させ、心を晴らそうと考えて、カジュアルな格好の女性を狙った被告人による殺人未遂2件につき懲役18年に処した事案(札幌地判平成19年11月16日) #カジュアル

人に対し、その頭、顔、胸および大腿部に食塩を数回ふりかけた行為が刑法208条の暴行にあたるとされた事例(福岡高判昭和46年10月11日速報集1117号) #暴行 労働紛争で、会社側の被告人が、組合員である女性の被害者を嫌悪して、偏狭にもこれに圧迫を加えた事案

狭い四畳半の室内で被害者を脅かすために日本刀の抜き身を数回振り廻すが如きは、傷害致死との関係で同人に対する暴行というべきであるとした事案(最決昭和39年1月28日刑集18巻1号31頁) #暴行

加害者が、室内において相手方の身辺で大太鼓、鉦等を連打し、同人等をして頭脳の感覚が鈍り意識もうろうたる気分を与え、または脳貧血を起させたりする程度に達せしめた場合も刑法208条の暴行に該当するとした事案(最判昭和29年8月20日刑集8巻8号1277頁) #暴行

車による追跡行為につき、接触を要しないが、追跡態様、道路状況、走行距離、車間距離、速度等に照らし、相手方車両をして反対車線に進出する等危険な回避行為をしなければ接触が避けられない状況に追い込むものと客観的に認められる場合に暴行に該当する(福岡地小倉支判平成14年6月3日) #暴行

唾の吐きかけと「暴行」。「被告人は(略)巡査部長Aから、挙動不審者として職務質問を受けた際、同人の胸倉を両手で締め上げ、その顔面に唾を吐きかける暴行を加え、もって同巡査部長の職務の執行を妨害した」としてこれを「暴行」とした事案がある(東京地立川支判平成22年12月20日) #暴行

「父の日」で検索をすると、「母等に対する実父の日頃の虐待をみかね、母や妹等の幸福のためと思い、父を殺害した少年を中等少年院に送致した事例」が出てくる(横浜家決昭和40年9月17日家月18巻6号181頁) #父の日

原告が、被告から父の日セール用の回転座椅子の発注をしたが瑕疵があったと主張した事案について、被告は単に売り主を紹介しただけであって、売買契約の当事者ではないから、責任を負わないとして原告の請求を棄却した事案(東京地判平成15年1月29日) #父の日

不貞慰謝料訴訟において、夫と不倫をした被告が、原告である妻が、夫の父母に対し思いやりが感じられず、父の日等のプレゼントを贈らなくなったりして、婚姻関係は破綻していたと主張したが、婚姻関係は不倫で破綻したとして250万円の賠償を認めた事案(東京地判平成16年7月29日) #父の日

「父の日」で検索して出てきた、父の日記を見て、父が自分と妹を道連れに無理心中しようと考えていたことを知り、強いショックを受けて家族3人を殺した事件が印象深い(青森地判平成21年3月27日) #父の日